校長挨拶

2011/9/7

 

9月ご挨拶  受験生サクセスストーリー

 

駒込中学・高等学校 校長 河合孝允

 

受験生の皆さんへ

 今、「一番気になるもの」「一番心に響くもの」は何でしょうか?

  絵のこと?音楽のこと?それとも詩?

   やさしさ?いたわり?原発?地震?星空?宇宙?

    いじめ?サッカー?野球?バスケ?バレー?受験地獄?

     そして、何もないことみつからないこと?

 

青春は忙しいですね。ひまを持て余している人間とつきあっている時間はありません。自分にがあります!その顔が個性です。個性は生かし切ることが大切です。自分の顔、即ち、個性で歩む道がオリジナルワンの道です。そこで紡(つむ)ぎ出されたストーリーが自分固有の物語でありノンフィクションなのです。百万人いれば百万種類の恋愛小説が生み出されるゆえんです。皆さんは過去からの漂流者ではなく未来からの来訪者です。老人医療バスに乗る必要などありません。若者らしい固有の物語を創作して行ってください!

 

学校は学校それ自体に意味があるのではありません。皆さんが創り出す時間に意味が生まれるのです。自己の精神を鋳型(いがた)打ち抜き機にかけてしまえば、虐殺(ぎゃくさつ)されたモーツァルトになるだけです。場末の酔ったおじさんに「山」と言っても「海」と言っても何の感動も与えることなどできません。「山」と言ったとき、自由な精神に心が染まることのできる人は、茨(いばら)に身を裂かれながらも岩壁に挑み、山頂に立ち、満点の星づく夜を深呼吸した人だけなのです。「ダイヤモンドとは星に変じた労働の歳月」なのです。

「人生とは?」「自分の存在理由とは?」その解は問いを発した数だけあります。

「問うことを禁ずる。問う人間、彼がまずもって見出すものは深遠である」といわれるゆえんです。

 

本校は仏教主義(天台宗)の学校です。仏教の開祖ブッダは慈悲(じひ)の方でした。この「慈悲」と言う言葉は「悲しみを慈(いつく)しみの衣(ころも)で包みなさい」という言葉です。自己が掛け替えのない存在であるように、他者もまた掛け替えのない存在であることを認め、他者の持つ痛みや辛(つら)さや悲しみに寄り添って行きなさいという言葉です。それはまた、異質の認知を相互に行い、個性を相互に認め合って行くということなのです。均質化同質化しないものをいじめたり排除して「良い集団?」を作りあげるということではないのです。 

本校は、「駒込が持つ自由な校風」を尊重し守り発展させる皆さんに、入学していただきたいと念願しています。自由をわがままで食いつぶす人ではありません。いじめの自由を叫ぶ人ではありません。他者を攻撃し自己の権益を主張する人ではありません。自己管理能力をしっかりと持ち、自己責任をきちんと果たせる自由な精神の担い手に集まっていただきたいと思っています。自由な校風は自由な精神を持った皆さんが共有する大切な財産であるからです。選択の自由は誰にも無数にあります。しかし、選択した道は拘束です。ピアニストはピアノに拘束されることを受け入れた人です。野球選手は素振り千本の拘束を受け入れた人です。思い違いをしてはなりません。自由と拘束は本質において同義なのです。皆さん自身の「サクセスストーリー」は、自由に選び取った拘束を受け入れ、その精神のキャンバスに、未来の自分を、自在に力強く描(えが)いて行くことによって為しとげられるものなのです。

9月の海!

 誰もいない海!

  歩むとは

   「孤独の深遠の上に橋をかけること」 

灯火親しむ候、みなさんの学習の成果を心よりお祈り申し上げます!10月1日・2日には文化祭が行われます。自由参加です。ご来校を心よりお待ち申し上げます。

 

 

 

駒込中学入試の皆様へ

本校は夏休み中もクラブ駒中体験会や理科実験教室や授業体験会やミニ説明会などを行い、多くの皆さまにお出でいただきました。次のようなご感想を戴いております。

 

○吹奏楽部を体験させていただきました。教室が広く明るく中高生がとても優しくフレンドリーに接して下さって楽しく過ごすことができました。生徒が伸び伸びと自分を持ち、人にも優しく礼儀正しく成長されていることが分かりました。娘の第一志望校でもあり本人の志望のモチベーションも上がりました。

 

○書道部のクラブ体験をさせていただきました。きれいな教室で楽しい体験ができあっという間の時間でした。入学できたら楽しい学校生活、環境があると思い入試に向けて頑張りたいと思います。

 

○生徒参加型のとても良い説明会でした。女子校の説明会には何校も参りましたが、今まで見た中でも大変好印象でした。ありがとうございました。

 

○野球部に参加させて戴きました。先生方の説明が丁寧で良かったです。生徒の皆さんが礼儀正しく感心しました。ぜひこの学校に自分の子供も進学させたいと思いました。

 

○素晴らしい設備で楽しく体験させていただき有り難うございました。これから伸びる子を育てる学校だと思いました。サッカーの体験をさせていただき先輩と楽しくでき良い経験になりました。人工芝のすてきな校庭で感動しました。

 

○剣道部の稽古に参加させていただきありがとうございました。とても良い雰囲気で、かつ、気合の入った充実した内容でした。娘も最初は緊張していましたが、最後にはとても良い顔をしていました。本当にありがとうございました。

 

○柔道部に参加させていただきました。優しい先生・先輩方にご指導いただき楽しく参加させてもらえました。本人はかなりやる気が出て来たようです。もっと駒込中学の事をしりたくなりました。

 

○女子バスケ部に参加させてもらいました。親切丁寧な練習状況を見せていただきました。親しみやすい学校だと思います。個人を大切にしてくれる校風と広くきれいな校舎がとても良いと思いました。生徒さんたちも明るく気持ち良かったです。

 

○ラグビーを体験させてもらいました。ラグビーの歴史のお話は大変興味深い物でした。息子も真剣なまなざしで正面を見つめていました。クラブ体験も元気に声を出しあって明るい雰囲気で、緊張していた息子の表情が次第にほころんで行くのをみることができ安心しました。授業体験では中学からの英語体験を受け、採点もいただき、いろいろありがとうございました。

 

等々、参加者の皆様方全員から「大変よかった!」とのお言葉をちょうだいでき大変うれしく思っております。本校の昔からの校風として、生徒が後輩の面倒を見て行く伝統があります。今年「お茶の水大学(数学科)」に合格した生徒も、駒中時代から6年間バスケットを夢中でやっていた生徒ですが、バスケの先輩でやはり「お茶大」に入っていた先輩が練習の指導に来ては練習後に受験問題の解き方指導の特訓をしていました。彼女は既に日本銀行の採用試験に合格しています。

本校の高校の勉強合宿には早稲田大や理科大などの難関大に合格した先輩がボランティアでチューターとして応援に駆けつけてくれます。自分たちの生徒時代にもそうして鍛えられ難関大学を突破で来た体験から喜んで応援に来てくれているのです。生徒たちが先輩後輩の仲の良い人間関係で自分たちの「駒込時間」を作って行っているのです。本校の明るく伸びやかな校風の基礎にこの「先輩が後輩の面倒を見て行く伝統」があるのです。

皆さんもぜひ一度学校見学にお出で下さい。心よりお待ち申し上げます。