教育理念

十一面観世音菩薩

<全力を尽くす人間こそ、国や社会の宝である。>

 駒込学園は、天和2年(1682年)に了翁禅師によって上野・寛永寺境内の不忍池のほとりに創立されました。当時は、「勧学講院」と呼ばれ、お寺の子弟のほかにも大勢の町人の子供たちが通っていました。その意味では社会に大きく開かれた「寺子屋」だったのです。

 本学園は、現在から1200年前に伝教大師・最澄が「山家学生式」という書物の中に書き残した「一隅を照らす」という言葉を教育の理念として掲げています。人間にとって一番尊いものは、珠玉や金銭ではなく、「その人が置かれたその場にあって、ひたむきな向上心をもって全力を尽くす人こそ国や社会の宝である」という意味です。

 その建学の精神は、現代でもいささかもあせてはいないのです。いや、むしろ今ほど「社会の宝」としての人間教育が求められている時代はありません。さきごろ、比叡山で開かれた「世界宗教サミット」では、この最澄の言葉が「Light Up Your World」と訳されて紹介され、世界に深い感銘を与えました。世界中が社会の宝となるべき人材を求めているのです。

 勧学講院以来320余年−駒込学園は21世紀に向けて、いま新たな第一歩を踏み出しています。